タバン社の魅力的な時計のご紹介です。

注目すべきはこちらのピンクゴールド色の長針短針のデザイン。タバンらしく特徴あるデザインです。インデックスのアラビア数字もコッパーカラーとなかなか艷ですね。文字盤の状態もきれいです。裏蓋はスクリューバック、二重蓋。二重蓋って個人的にワクワクしちゃいます。
珍しい機構である出車式は、センターセコンド式の初期の頃の構造であり、スモールセコンド式のムーブを一部改良したかのような高コスト設計になっています。
大きさは約31mmと男性にも女性にも程よい大きさだと思います。
こちらはOH済みです。ぜひともご検討ください！

《タバンの歴史》
シーマは１８６２年に設立された、非常に歴史の古いスイスのブランドです。
設立当初はＴＡＶＡＮＮＥＳという地にあったことから、ＴＡＶＡＮＮＥＳ（タバン）が主なブランド名として使われていましたが、その後新たなブランドとして、名前の由来をフランス語のＣＩＭＥ（頂点）から捩りＣＹＭＡとし、その名の通り頂点を目指すことになります。
大きな変革が起こるのは、工場をスイスの時計生産の本場に移してから。新しい機械などを導入し、生産数を飛躍的に伸ばし、１９００年初頭には販売先を極東・アジアにまで伸ばします。その後、１９２３年にはスイスで最も大きな時計メーカーまでに成長。ＴＡＶＡＮＮＥＳ－ＣＹＭＡと社名を変更し、他社への機械の提供なども始めます。防水機構・自動巻きなども時代に先駆けて手がけ、主要なスイス時計メーカーの１つとして生産を続けますが、時代がデジタル時計へと移り変わるまさにその頃、１９６６年にその約１００年に及ぶ歴史の幕を閉じることになります。